【続編】新型コロナウイルスの影響でオーストラリアから緊急帰国しました。

国・観光情報

こんにちは、TABIJO あやかです!前回の記事でコロナウイルスが起こってから、実際に自分の生活に影響が出るまでの約1ヶ月間を振り返って書かせていただきました。

前回の記事で3月中頃の「運命が分かれ始める2週間」のうちにオーストラリア から日本へと帰国を決めた方は、当時は検疫などもなくスムーズに帰る事ができたそうです。

ただ、検査をしていない人は「本当に自分は大丈夫なのか?」という不安がぬぐい切れるわけではなかったそうです。自分がもし感染していたら? 大切な人へうつしてしまうかもしれない、と。

4月3日以降は検疫が強化され、帰国者全員にPCR検査が義務付けられました。
が、これもまた問題で帰国前の私たちを悩ませている事があります。

今回は日付的には短くはなっていますが、かなり大きな変化のある期間でした……。

3月30日から帰国までの4月9日までを書いていきたいと思います。

精神的に追い詰められる悪夢の3日間

3月29日に「仕事がない。」と上司に言われ、怖くなって帰国を決意した私は、急いで航空チケットを探していました。

3月30日 帰国を決めてチケットを取る

パスポートとチケット

ニュース速報はオーストラリアにいた私のスマートフォンにも届いた。
「志村けんさんが、コロナで死亡。」
あぁ、コロナが怖い、怖い。

混沌とした中、チケットを探す。大手旅行会社を通してチケットを探すもオーストラリアはロックダウン中でオフィスに居ないためメールでの問い合わせのみ。色々とリクエストがあったのだが、そんな事よりも1人で帰るのはあまりにも不安だったので、同じキャンベラに居た友達の帰国に合わせて帰る事にしたので、意地でも早くチケットを取りたかった。

JAL便はもう運休になっているため、私が元々持っていた帰りのチケットで4月中に帰国する事は不可能。それは仕方のない事なので、運行しているANAの便で探す事に。
日にちと決意が固まっている内に早くチケットをとりたいのに、スマートフォンがうまく起動しない…チケットを探す手が震えてる…鼓動が早い。諦めてパソコンを開くとスマートフォンで選択可能だった8日のフライトが選択できなくなっていた。

「みんな同じ事を考えているんだろうな。」

そんな事を思いつつ、何度も何度も出るエラーに苛つきと不安を覚えながら、やっとチケットを取る事ができた。

命に替えられない、高い高い買い物

…確認のメールが来た瞬間だったかな。緊張の糸が切れたのか、涙が溢れてきた。あんなにワンワン泣いたのはいつ振りだろう。30歳。大の大人が帰国のチケットをとっただけで子供のように声を出して泣くなんて。と、冷静な今なら思えるのだけど…

なにもかも奪われた気がした。時間も、お金も。虚無感に支配された。

そして、異国の地でコロナになってしまったらどうしようという恐怖と、政府から帰りなさいとの通達を受けていっそう追い詰められていた精神。本当は当の前に限界を迎えていたのかもしれない。



3月31日 体調に異変を感じる

女性

この日、日本の外務省はオーストラリアに対し感染症危険情報をレベル3(渡航中止勧告)に引き上げました。これが何を意味するかというと、実質日本からオーストラリアに渡航できないということ。それは、オーストラリアから帰国する飛行機がなくなるのでは?といった不安を煽る要素になるには充分でした。

このメールを受け取る前まで、ずっと家にこもっている生活をしていたので友人と運動がてらお散歩して気分転換していました。(2人までは運動で外に出ることを許されている。)チケットを取ったし後は待つだけだね、と前向きな話をしていただけに日本政府の ”渡航禁止” 表明はあまりにも恐怖だった。

その夜、頭の中は無事にコロナにかからずに帰国できるのか。ということばかり考えてしまっていました。すると、突然イスに黙って座っている事ができなくなる程、苦しくなりました。突然の事すぎて何が何だか分からず、とにかく落ち着かなきゃと思うけれど

怖い怖い怖い…息ができない。

頭の中は恐怖でいっぱいになるばかり。見る見るうちに指の先が冷えて行きました。頭の中は最低の事しか思い浮かびません。うまく呼吸ができない、苦しい。何かをして気を紛らわそうとするものの、ベットに寝転がっても苦しいし座っていても苦しくて…本当に最悪のことを考えました。

「死ぬかも」

今まで、こんな経験した事はありませんでした。だからメンタルは強いって、自分を過大評価していたみたいです。この苦しさは1時間以上続きました。本当に辛かった…
寝られないけど横になってリラックスしようと思い、シャワーを浴びると少しだけ楽になり、息を深く吐き出し、何とか横になっていられる位まで楽になりました。その後は余計なことを考えないようにYouTubeを見て気を紛らわせる。何も考えないに徹してその日をやり過ごしました。

あと、帰るまで9日もあるの? 不安な日々はまだまだ続きます。

4月1日 心無い言葉で…

ステンドグラス

朝起きると、昨日のような息苦しさはなかった。しかし、息苦しさが本当に怖くて、思い出すだけで息がつまりそうになるので考えないように大好きなハウルの動く城を観る事に。オセアニアではNetflixでジブリが見られるんです。

しかし、観終わってもまだお昼…

次にアリエッティ…

あぁ、まだ夕方。

料理を作って気を紛らわし、引き続きジブリを観て心を落ち着かせる。そうしてやっと迎えた夜は、気持ちも少し落ち着いたので日本やオーストラリアの現状を調べるのにツイッターを見ていた。すると、嫌な投稿が多く目に入った。

“今海外にいる奴はまじでなに考えてるの?”
“ワーホリとか留学とか自己責任で行ってるんだから、わざわざ菌持って帰ってくんな”

また昨日のように…息を意識して吸わないと苦しく感じる。
別に解って欲しいなんて思っていない。ただ、今海外にいる人だって何も考えていないわけじゃない。本気で悩んでいるし、苦しんでいる。別に判って欲しいと思わない。その言葉が飛び交っている事が、その言葉を選んで言っている人がいると言う事が悲しかった。

同じ日本人なのに。

自分の貴重な1年を海外で過ごそうと決断してきている人、目標を持って現地の大学に通う人…色々なバックグラウンドがあるのに。

それにこの時、海外はほとんどロックダウン状態でした。日本は、まだ街に人が溢れている頃。現地の報道のギャップを痛いほど感じている人ばかりだったと思います。だからこそロックダウンしているオーストラリアにいた方が安全なのかもしれないと思って、なかなか帰国に踏み切れなかった人も少なくは無いはずです。

そして拍車をかけるように、この時期は羽田空港の検疫所のニュースは今よりもかなり酷く、長蛇の列で何時間も待たなければならないと言ったものがチラホラ。海外で予防していても空港でウイルスにかかってしまうのでは無いかと言う不安が帰国を渋らせていました。

それなのに、今更帰国して菌を持ってくるなと言った悪意のある書き込み、海外帰国組をとやかく言っている日本国民がいるのかと思うと、日本にもオーストラリアにも居場所がない気がして。

その夜、魔女の宅急便を観て…また泣いてしまった。

4月2日 新たな政策

メールのキャプチャ

考えれば考えるほど苦しくなる。けれど調べないでいると不安で押しつぶされそうになる。そんなせめぎ合いの中、また新たな心労が始まります。

海外帰国者全員にPCR検査を義務付ける

と言ったものでした。私がチケットをとった時はまだオーストラリアはPCR検査対象外でしたが、4月3日からは海外から帰国する人全員に検査が義務付けられ、かつ自主隔離が必須になりました。

と、言うことで私は北海道まで帰る事ができなくなってしまいました。帰国した後、北海道まで帰った後に自主的に行動などは自粛しようとは思っていましたが…羽田に降り立った後からの行動が一切分からず大混乱。検査をしてくれるのはとてもありがたい。けれど、公共交通機関が使えない?ホテルは?ホテルまではどうやって行くの?検疫の結果はどこで待つの?など、分からない事だらけで大パニックでした。

とにかく安いホテルがなくなってしまうと困るので、キャンセル無料のホテルをとってみましたが…すごい矛盾を感じました。

政府の発表には、自宅等に公共交通機関 (鉄道、バス、タクシー、航空機/国内線)を使用せずに帰る事ができる人は自宅待機できるとのこと。都内の人は自宅待機?できない北海道の人は?沖縄の人は?九州の人は?自宅に帰れない人は莫大なホテル代がかかります。ホテル代の保証もなし、ホテルの斡旋もなし。それなのに義務なんです。

この日だけは心底、チケットをとったことを後悔した日でした。

4月3日 唯一の運行便ANAが減便を発表

ANA飛行機

帰国1週間前から毎日来る大使館からのメールは、私の呼吸を乱す。
この日ANAが13日以降のシドニー → 羽田線の減便を発表しました。運休のお知らせが来るのではないかと常にドキドキしていました。国際線は事前にお知らせがきますが、オーストラリアの国内線に関してはなんの前触れもなく運休になるので、正直国内線がなくなったらどうしようという不安もぬぐいきれませんでした。
しかし、キャンベラは首都なのでなくならないだろうという変な安心感もありました。

この日もホテルの情報を集めますが、事前に宿泊施設に2週間の自主待機だということを伝えなければいけない…という試練があるそうで。目星はつけるものの、状況が分からなさすぎるのでとりあえずキープ。嫌な事が積もりに積もりすぎて、この辺からは自暴自棄になっていました。
そしてこの日はオーストラリアの首相からも早く帰りなさいとの通達がありましたね。

4月4日〜4月8日 最後の滞在を楽しむにフォーカス

コーヒー

悪夢の3日間は本当に辛くて、毎日子供みたいに泣いていました。色々な事が一気に起こりすぎて完全にキャパオーバーでした。

しかし、そんな中でも心が完全に潰れずにいられたのは、たくさんの人が温かい言葉をかけてくださったり、情報を教えてくださったりしたからです。本当に本当に救われました。ニュージーランドで仲良くしてくれていた友達もメッセージをくれたり、キャンベラの友達、先に帰国した友達も心配してメッセージをくれて本当に心が落ち着きました。嬉しかった。

オーストラリアでワーホリしていて同じ状況になってしまった皆さんからもコメントをいただいて励まされました。

そのお陰でこの4日間は比較的穏やかに過ごす事ができました。大好きなコーヒーを楽しんだり、買い出しに行ったりと。普段の生活に、普段の自分に戻ることができました。

人の優しさは人を救うんです。身をもって体験しました。

この辺りでやっと、厚生労働省が帰国した人に対してのガイドラインを作ってくれました。このお陰で、海外に居ながらもホテルを探す際に何がダメで、何がいいのかが見えたので、ホッとした部分もありました。

4月9日 キャンベラにお別れ

搭乗

先に帰国したフラットメイトが、ありがたい事に色々な情報を逐一送ってくれたました。おかげで帰国後のイメージがついて、本当に感謝です。
*帰国後の羽田検疫についてはまた別の記事にまとめたいと思います。

ハウスオーナーがボンド(保証金)を返してくれなくてバンクを閉められないというハプニングもありましたが(未だに帰って来ていませんが…)国内・国際線共に問題なく動いていて、とりあえずは無事に帰国する事ができました。

帰国できたことを振り返って

世界がパンデミックに陥る中、最初は自国にも滞在国にも見放されているような感覚に陥り、帰国するまでの過程に悩み、葛藤しながら過ごした数週間は本当に不安で押しつぶされそうになる程苦しかったです。
これは間違いなく私だけではなく、海外で生活していた誰しもが不安だった事でしょう。だから声を大きくして言いたいのは、人と人との心の繋がりは決して絶ってはいけないという事。人は人を傷つけますが、救うこともできます。

私が無事に帰国できたのは、他でもない、私と繋がりを持っていてくれてメッセージをくださった皆さんのお陰です。1人じゃないって思えるだけでどれだけ救われたことか。

どっちの選択をしたって間違いじゃありません
ワーホリの醍醐味って考えたことありますか? 私は海外で生活できる事がそれはそれは嬉しくって。自分が今まで知らなかった世界に飛び込めるチャンスがあって、そこには知らない文化があって、人がいて、出会いがあって、街があって、仕事があって、気づきがあって。

それを人生で二度も経験できた事は本当に最高の選択だったと思います。今回の帰国、実は後悔している事は少なかったりします。たった3ヶ月の滞在だったけれど、大好きなカフェはざっと80件近く行ってると思います。それは一期一会のようなもので、我慢しないで好きな場所に行ったからです。

海外で歯科衛生士をしてみたかった。その事に関してはすごく悔しいなとは思いましたが、面接を受けに行けた自分は、初めてニュージーランドのワーキングホリデーに行った頃に比べてとんでもなく大きく成長している事にも気づけました。そして、無事に日本に帰って来て新しい目標に向かって走り出せている自分がいます。



実は、結果オーライという事になります。

私が新しい目標に向かって走り出せるのは、ワーホリに行った事実があるから。自分で悩んで帰国を選択した事実があるからです。だから、悩んで悩んで決めた選択に間違いなんてないんです。オーストラリアに残ろう、海外に残ろうと決めた人も、日本に帰国しようと考えた人も。

不安や伐倒に心悩んでしまう日があるかもしれませんが、そんな時は私でよければ全力で応援させてください。自分が考え抜いて出した答えが最善なんですから。

長くなりましたが、オーストラリアでパンデミックに巻き込まれてしまった私のお話はこれで終わり。今は帰国後の14日間の自主待機でホテル生活をしています。

医療現場、最前線で頑張ってくださっている人に感謝を。みなさんも体調には気をつけてください!

私はとにかく自主隔離が今すべきことなので、隔離生活を全うします。

読んでくださってありがとうございました。あやかでした!

あやか

2,955 views

猫チョコ大好き♡Cafe巡りと旅行、そしてニュージーランドをこよなく愛す あやかです! カメラと共に一瞬一瞬の素敵探しの旅へ。 < 自己紹介 > 北海道の田...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧