【両耳が聞こえないハンデを乗り越え世界へ!】音のない世界を一周して。

初めまして。最近世界一周から帰国したmokaです。
突然ですが、私は生まれつき耳が聞こえません。
コミュニケーション方法は主に手話と口話、そして筆談。
昨年、夢の世界一周へ旅立ちました。
ルートはオーストラリア→南米→北米→アフリカ→欧州→アジア。期間は1年間。
耳が聞こえないのに世界一周できるの?
どうやって乗り越えたの?
耳にハンディをもって旅立ちなんて自殺行為か?
と、不思議に思われる人が沢山いました。
結論から言います。
耳が聞こえなくても世界一周はできます。
今日はそんな私の世界一周についてお話しさせていただきます。
まず、皆さんが疑問に思うであろう現地で対策方法としては、
- 現地の人とコミュニケーション方法は、英語で筆談。
- 車内などのアナウンスで何言ってるのかわからない時はそばにいる人たちに聞く。
- 入国審査で “ I’m Deaf. ” と前もって紙に書いて見せれば理解してくれる。
- ツアーでは前もってガイドさんに障害について伝えて、マンツーマンで確認する。
- 最終方法としてはジェスチャーで伝える。
- 大切なのは伝えたいという気持ち!!
幾つかの方法を考えて実施すれば、なんとかなるものです。健聴者と比べれば、行動などが制限されると思うかもしれませんが、実はそうではありません!
現地の人と交流することだってできます。
ホームステイも貴重な体験の一つです。
実は世界を網羅する耳が聞こえない人たちのコミュニティーがあるんです。
その中にはホームステイを受け入れてくれる人たちがいます。
私は北米、ヨーロッパ、アジアはほぼホームステイをしました。
そうそう、世界のどこかで歩いていると、手話を使ってる外国人をたまに見かけることがあります。
これはある意味運命みたいなものです!
手話使ってる!声かけてみよう・・と勇気絞りきって尋ねます。
「あなたは耳が聞こえない?私も耳が聞こえません」
そう伝えると、向こうは歓迎してくれるのです!
笑うツボとか喜怒哀楽はみーんな同じ。だって同じ人間だもの。
手話は世界の共通言語の一つでもありますが、コミュニケーションに欠かせない言語の一つ。
もちろん、世界の各国それぞれ手話表現は違うけど、その意味をつかめばあとはなんとかなる。
顔の表情も大事。
もし、わからない手話があったら英語で筆談してくれ、その単語を少しずつ覚えていけば、コミュニケーションが成り立つ。
喋れなくても、手話がある。
どの国も見たことない手話表現がたくさんあり、その表現でやるの!?と驚くばかり。
それが面白いんです。他の人に伝えたくなります。
現地の耳が聞こえない人と意気投合できたら、現地の人にしか知らないスポットとか、色々なところへ案内してくれます。その国の文化も教えてくれ、カルチャーショックを受けたこともたくさん。
また世界一周でお世話になった方には必ずお礼として手作りのお好み焼きと折り紙の鶴を差し上げます。
相手は自然と笑顔がこぼれ、いつか日本へ遊びに行くね!と、約束を交わします。
国は違っても、また会える。
旅は出会いのきっかけを作る最高の娯楽。
世界一周から帰国した後、耳が聞こえなくてよかった、と心から思ったんです。
優しさとか思いやりって言語や国関係なく相手には伝わる。心で。
私は私なりの「旅の楽しみ方」を知ることができた。
そして旅に出ることで「本を出版したい」という次の夢も見つかった。
さあ、あなたたちも旅に出かけよう。
そこには素晴らしい世界が待っています。