2017.08.06

本当は2つできる予定だった?世界遺産タージマハルに秘められた夫婦の愛

    こんにちは。

     

    実は、わたしの初めての海外旅行先は……

    インドなんです!!

     

    っていうと本当にびっくりされます。
    (わたしは未だにそのびっくりポイントがわからないんですけど)

     

     

     

    わたしが初めての海外旅行先に、インドを選んだ理由は、とてもシンプルです。

     

     

    世界遺産タージマハルに、どうしても行きたかったから。

     

     

     

    中学生のころにテレビで見たときの衝撃は、今でも忘れられません。

     

    なんて綺麗で壮大な建物なんだろう。

    怖くて汚いイメージしかない、インドにこんな建物があるなんて。

    実際にみてみたい。触れてみたい。

    行かないとわからない、タージマハルの生の空気を感じ取りたい。

     

    ……行ってみたい。

     

    いつか絶対にタージマハルに行く!!

     

     

    そう決心しました。

     

     

    そして、タージマハルについて調べれば調べるほど、ますます行きたい気持ちが高まりました。

     

    実はタージマハルには、あまり知られていない、王と妃の愛の物語があったんです!

     

    今回は、あまりに切ない、インドの愛の歴史物語を、みなさんにお届けしようと思います。

     

     

     

     

    タージマハルができた理由

    photo by photo-ac

     

    そもそもタージマハルはどんな建物なのか知っていますか?

     

    実は、タージマハルはお墓なんです。

     

    けれど、インドは昔から宗教上の理由で、あまりお墓を作りません。

    亡くなった人は燃やして、ガンジス川に流すことが多く、お墓を作ったとしても、簡素なもので済ませてしまいます。(各宗教によって異なります)

     

    では、日本のようにお墓を作る文化があまりないインドで、どうしてタージマハルのような立派なお墓が作られたのでしょう?

     

     

     

    1526年〜1858年の間、インドを支配していたのはムガル帝国という帝国でした。
    (日本はそのころ、戦国〜江戸時代です)

     

    そのムガル帝国の第5代ムガル帝王となったのは、シャー・ジャハーン。
    そしてその妃、ムムターズ・マハル。

     

    ふたりは普段からとても仲が良い夫婦でした。

     

     

     

    王シャー・ジャハーンには4人の妃がいましたが、ムムターズ・マハルだけを熱烈に愛していたのです。

     

    「シャー・ジャハーンは、他の3人の妃には、ムムターズ・マハルにそそいだ愛情の1/1000の愛情も感じていないだろう」

     

    とのちに伝えられたほどでした。

     

     

     

     

     

    しかし、悲劇は起こります。

     

     

    愛する妃、ムムターズ・マハルは出産後に亡くなってしまうのです。

     

     

    「わたしのために、わたしの名を伝え残すお墓を作ってほしい」

     

    「わたしが死んだあと、新しい王妃を迎えないでほしい」

     

     

    という、ふたつの願いを遺して。

     

     

    シャー・ジャハーンは絶望の淵に立ちながらも、亡き妃ムムターズ・マハルの願いを叶えようと、タージマハルの建設をはじめます。

     

     

    1631年、結婚してから19年後のことでした。

     

     

    その後、諸説はありますが約20年の歳月をかけて、タージマハルは完成します。

     

     

     

     

    最愛の妃を亡くした王の悲しみ

    photo by photo-ac

     

    妃ムムターズ・マハルを亡くした、王シャー・ジャハーンの悲しみは、想像を絶するものでした。

     

    しばらくの間は、公の場に出ることもなく、国事を行うこともなく。

    黒かったヒゲが、悲しみのあまり数日で真っ白になってしまったり、

    好きだった音楽や歌をうたうこともやめたり、

    涙がかわく間もないほど、ずっと泣いていたそうです。

     

    愛するひとを亡くす苦しみは、いつの時代でも、たとえ王でも、変わらないものなのですね。

     

     

     

    「わたしが死んだあと、新しい妃を迎えないでほしい」

     

    というムムターズ・マハルの切ない願いのとおり、シャー・ジャハーンはその後、新しい妃を迎えることはありませんでした。

     

    しかし、最愛の妃を亡くした悲しみからか、シャー・ジャハーンは女遊びばかりするようになってしまいます。

    もしかしたら愛する妃を亡くした悲しみを、少しでも忘れたかったのかもしれません。

     

     

    シャー・ジャハーンの気持ちもわかりますが、自分が死んだあとに夫が、悲しみを忘れるために女遊びに明け暮れているなんて…。

    亡くなってしまった妃、ムムターズ・マハルも悲しんでいたに違いありません。

     

     

     

     

     

    その後、催淫剤の副作用で体を壊したシャー・ジャハーンは、見兼ねた息子により、城に閉じ込められます。

     

     

    そして数年後、静かに息を引き取りました。

     

     

    愛する妃、ムムターズ・マハルのもとへ、ようやく旅立つことができたのです。

     

     

    1666年、妃が死んでから、35年経ったある日の出来事でした。

     

     

     

     

    タージマハルは2つできる予定だった?

    photo by photo-ac

     

    タージマハルはヤムナー川という川のほとりに建っています。

     

    実は、シャー・ジャハーンは、川を挟んだ対岸に、自分のお墓として、黒いタージマハルを作ろうとしていたのです。

     

     

    もともとお墓を作る文化が薄いインドで、妃のお墓だけでなく、自分のお墓まで用意しようとしていた。

     

    きっとシャー・ジャハーンは、自分が亡くなっても、いつまでもいつまでも、妃と一緒にいたかったのでしょう。

     

    ついにその夢は叶いませんでしたが、シャー・ジャハーンの棺は、タージマハルの中の、ムムターズ・マハルの棺の隣に収められています。

     

     

     

     

     

    ちなみに、黒いタージマハルが建つ予定だった、対岸からみたタージマハルがこちら。

     

     

     

     

    朝焼けのタージマハルです。

     

     

    シャー・ジャハーンが、自分が死んだあとに見たかった風景。

     

    妃のことを、見守っていたかった。

    ずっと側にいたかった。

    本当に、愛していた。

     

    そんな気持ちが込められた風景。

     

     

     

    そう考えると、胸に迫るものがありますね。

     

     

    ふたりが亡くなったあと、天国で再会できていますように。

    一緒にいれなかった35年間の悲しみを吹き飛ばすくらい、幸せに過ごせていますように。

    もう二度と、離れ離れになりませんように。

     

    わたしはこの風景をみたとき、そう願いました。

     

     

    photo by photo-ac

     

     

     

    世界遺産タージマハルに秘められた、王と妃の切ない愛の物語。

     

    いかがでしたか?

     

    インドを訪れたときは、ぜひぜひタージマハルに行ってみて下さい!

     

     

     

    ちなみに2017年7月現在、タージマハルは工事中です。

     

    工事は2017年末に終わる予定とのことですが、あくまで予定です。

    訪れるときは、工事中かどうかも確認して行くと、より素敵な景色が味わえると思います!

     

     

    〜タージマハル基本情報〜
    営業時間:日の出から日没まで
    休業日: 金曜日
    入場料: 1000ルピー(外国人料金)

     

    Dharmapuri, Forest Colony, Tajganj, Agra, Uttar Pradesh 282001, インド

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    この記事を書いた人

    なつみ みどり

    初海外はインド!世界中のロマンチックを求めて旅するポエマー。ハトと旅の計画を立てることが苦手。

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